設立趣旨

「特定非営利活動法人ココロとカラダを育てるハッピープロジェクト」設立趣旨書

1、 趣旨

2011年3月11日に起きた東日本大震災により、福島原発事故における避難者は強制避難、自主避難を含めて3年を経た現在でも約6万人といわれている。とりわけ自主的避難者は、実家・借り上げ住宅・各地域の受入れ先などに避難しつつも、孤独になりがちである。また、自治体の個人情報保護の枠のもと、互いに知り合う機会をもてず、本人の自助努力で、知り合いやネットワークを得なければならない現状がある。

さらに共通の問題として、借り上げ住宅の家賃補償の期限切れの問題、家族が離れていることによって強いられる経済的負担、家族関係の崩壊、避難先での就労が困難な問題、避難者の精神的なストレスの増大の問題、子どもの健康被害など三年を経た中でさらに深刻な状況が生まれつつある。

2、 申請に至る経緯

東京電力福島原発事故の後、2011年10月に、当事者団体『つながろう!放射能から避難したママネット』(以降『ママネット』と呼ぶ)が発足した。そこでは、避難者同士のサロン交流の場をはじめ、福島マスク支援プロジェクト、福島避難者子ども健康相談会、呼び寄せ保養の開催、講演活動、マスメディアからの取材、子ども被災者支援法への政策提言など、多岐にわたって活動を行ってきた。

しかし、取り組みの準備・運営にあたっては、限られたスタッフでの当事者の負担が大きいことや、助成金獲得や資金調達の困難さなどの問題もあった。

こうした課題を検討する中で、法人化によるメリットと社会的責務を負うことを決断し、社会的信頼性の向上、事業の継続性および安定性を確保し、善意の賛同者や社会的認知の拡大を目指すこととした。

事業展開においては、より細やかな開催を目指した「福島健康相談会」をはじめ、新規事業「被災した子どもの心のケア事業」、「被災当事者および地域の子育て世帯との情報交換とコミュニティ作り」などを構築する。

このような活動に賛同する『ママネット』を含めた有志が呼びかけ人となり、「福島の子どもたちを守り、家族の幸せを取り戻すための活動と、その社会的な認知の向上や継続支援の実施」を目指して、『特定非営利活動法人ココロとカラダを育てるハッピープロジェクト』を設立することとなった。

この活動は、「福島の子ども達や母親に限らず、地域の子どもの健康と安全を願い、東日本震災後を共に生きるすべてのいのちが尊重される社会づくりに寄与する」と共に、「地域の子育て団体や企業・行政機関・専門家との連携を図りながら社会的かつ公益性のある活動に取り組む」ことを目的としている。