1.調査官調査ってなに?
離婚調停や離婚裁判で親権者を誰にするか争われている場合、裁判官が、家庭裁判所の調査官に調査を命じて、子どもの状況や子育ての状態について調査をさせることが多いです。
親権が争われているすべてのケースで調査がされるわけではありません。
調査後、調査官が裁判官に調査報告書を提出します。調査報告書は、離婚裁判で裁判官がどちらを親権者にするか決める重要な判断材料になります。
2.調査官調査とは何を行うの?
家庭裁判所での父母の面接、子どもの通う保育園・幼稚園・学校などへの聞き取り調査、家庭訪問調査、子どもとの面接などが行われます。
2-1.家庭裁判所での父母の面接
父母それぞれから、子どものことや生活について調査官が聞き取りを行います。
りこん先生
親権への意欲や人柄、経済力、心身の健康状態などが確認されるため、自分が親権者としてふさわしいことを調査官にアピールしましょう。
あなたが親権者になった場合に相手に面会交流を認めるかも確認されますが、拒否するような発言はしないほうがよいです。
2-2.子どもの通う保育園・幼稚園・学校などへの聞き取り調査
保育園・幼稚園・学校などへ調査官が訪問し、子どもの出席状況や、ふだんの様子などを聞き取ります。
家庭訪問調査
幼い子どもに面接を行う場合は、家庭訪問を行って養育環境を調査します。
子どもとの面接
子どもがだいたい10歳以上の場合は、子どもの面接も行います。
兄弟姉妹がいても、1人ずつ面接が行われます。
子どもの発達や心理状態を知るために、心理テストを行うこともあります。
*この記事は投稿時の法律や資料に基づいて作成されています。