弁護士によって、あなたと合う・合わない、料金、優秀か・そうでないかが全然違うので、慎重に選ぶ必要があります。
また、ここでは「民事法律扶助」といって、お金がなくても弁護士に依頼できる方法についても説明します。
1.弁護士と契約する前に、法律相談をしましょう
知り合いから弁護士を紹介されたような場合でも、その場ですぐに契約書にサインをしないで、一度、法律相談をして、家に帰ってじっくり考えてから契約してください。
①知り合いからの紹介
離婚を経験した友達などから良い弁護士を紹介してもらうのが一番安心です。
人から紹介をうけた場合でも、一度、法律相談をしてみて、合わないようなら断るようにしましょう。
②ネットで探す
【ネットで弁護士を探せるサイト】
●弁護士ドットコムで弁護士を探す場合は→こちら
●ココナラ法律相談で弁護士を探す場合は→こちら
●リーガラスで弁護士を探す場合は→こちら
いくつか問い合わせの電話・メールをして、その時の対応、実際に法律相談をしてみたときの様子で判断してください。
③弁護士会の法律相談
都道府県ごとに弁護士会があります。
(通常は1つの県に1つの弁護士会ですが、東京都や北海道のように複数の弁護士会がある都道府県もあります。)
弁護士会では、30分5000円といった料金(料金は弁護士会によって多少異なります)で、法律相談を行っています。
④市区町村の役所の法律相談
お住まいの市区町村で「〇〇市 法律相談」で検索してみてください。あるいは、役所に問い合わせてみてください。
ほとんどの、市区町村では月に何回か、役所に弁護士を呼んで法律相談を行っています。
市区町村の法律相談は無料のことが多いですが、30分5000円といった料金を取る場合もあるので確認してください。
その場合も、法律相談のときに、弁護士の名前や法律事務所の名前を聞いて(名刺をもらってもよいと思います)、後で、法律事務所に問い合わせて依頼をすると受けてもらえることもあるので、試してみてくださいね。
2.民事法律扶助を利用して弁護士を頼む場合
民事法律扶助(みんじほうりつふじょ)というのは、収入と財産が少ない人に対して、国が弁護士費用を貸してくれる制度です。
民事法律扶助は全国にある「法テラス」というところが行っています。
【民事法律扶助のメリット】
①国が弁護士費用を貸してくれる・返済は月1万円ずつ
②生活保護を受けている人は弁護士費用を返さなくてよい
③民事法律扶助を使って弁護士を頼んだ場合、普通より弁護士費用が安い
④無料の法律相談が受けられる
あなたが条件を満たすなら、絶対に利用したほうがいいですから、確認してみてください。
あなたが民事法律扶助を利用できるかのシュミレーション
→民事法律扶助の利用要件シュミレーション
自分が民事法律扶助を受けられるかわからない場合は、法テラスのサポートダイヤルに電話してみてください。
2-1.民事法律扶助を利用させてくれる弁護士の探し方
×法テラスで護士を紹介してもらう→やめたほうがよい
〇自分で民事法律扶助を利用でさせてくれる弁護士を見つける
2-2.法テラスで弁護士を紹介してもらうこともできるが…
全国で約23,000人の弁護士が「民事法律扶助をやってもいいですよ」と法テラスと契約しています。
そして、法テラスで弁護士を紹介してもらうと、あなたの住んでいる地域の法テラスと契約した弁護士が名簿順に順番に割り当てられます。
この場合、弁護士を選べないので、どの弁護士にあたるかは運次第になってしまいます。
法テラスは国の施設なので、どの弁護士がいいか悪いかを判断して、推薦することができないからです。
2-3.自分で民事法律扶助を利用できる弁護士を探す
自分で法テラスと契約している弁護士を見つけてきて、その弁護士に民事法律扶助を利用して依頼するという方法もあります。
つまり、知り合いからの紹介やネットで弁護士を探すときに、その弁護士は民事法律扶助を利用させてもらえるのかを調べるのです。
事務所のホームページに「民事法律扶助を利用できます」と書いてあるか見てください。また、利用できるのにホームページに書いていない弁護士もいるので、事務所に直接、問い合わせてみると良いと思います。
法テラスのサイトにも、法テラスと契約している弁護士の一覧がのっています。自分の都道府県をクリックすると、法テラスと契約している弁護士の名簿が見られます。自分の家の近くの弁護士事務所を探して、そのホームページを見て選ぶという方法もあります。
3.弁護士に依頼をするときに気を付けた方が良いこと
①すぐに依頼しない
一度、法律相談をしたり、料金を聞いたりする前に、簡単に契約しないように気を付けてください。
「この弁護士に依頼したほうがいいのだろうか」と少しでも不安になった場合は、他の弁護士にも法律相談をしてみて、比較して決めてください。
②料金をくわしく確認する
料金は弁護士が自由に決めてよいことになっています。
事務所で料金の一覧表を用意している場合もありますが、一覧表を見ただけでは弁護士の料金はわかりにくいので、契約をする前に「私の場合はいくらくらいかかりますか」と具体的に聞いてみてください。
③法律相談した弁護士が自分を担当するか確認する
何人か弁護士がいる事務所の場合は、法律相談をしてくれた弁護士と、実際、自分を担当する弁護士が違うこともあります。
なので、契約をする際には、「〇〇先生が担当してくれるんですよね。」ときちんと確認をしてください。